エンディングノートを書く人の割合はどれくらい?パソコンor手書き、どっちがいい?

人生の振り返りや、家族に託すメッセージをいつでも自由に書き留めておける「エンディングノート」(別名:終活ノート)。

死後のことだけではなく、認知症や要介護になってしまった場合の対応についても自分の意思を伝えることができます。

最近では、スマホアプリで気軽に作成する若い世代もいるんだとか。

遺言書とは異なり法的拘束力はありませんが、上手に活用したいですね。

現在どれくらい人がエンディングノートを書いているのでしょうか?

エンディングノートを書いている人の割合は…

NPO法人ら・し・さが2021年3月にまとめた〈終活意識全国調査〉が参考になります。

参考サイト:https://www.ra-shi-sa.jp/2021/09/08/終活意識全国調査結果/

インターネット調査により20歳以上の3,096人(全国)にアンケートした結果によると…

「エンディングノートという言葉を聞いたことがある?」の質問では、80%が「はい」と回答。60歳以上は90%超えが知っていました。

次に「エンディングノートを持っている?」に対しては、全体で12%が持っており、60歳以上は20%でした。

持っている人のうち「実際に書いている」割合は、全体で60%(60歳以上も60%)という結果に。

ノートの存在自体は知っていても、実際に記入・作成をしている人は少ないということがわかります。いざ書くとなると面倒に感じたり、何からどう書こうか?と迷うことが多いようです。

どんな内容を書けばいい?

とはいえ、エンディングノートは「残す側」と「託される側」で方針を合わせるための有益なツールと言えます。

今は書店や文房具店で売っているほか、ネットでもテンプレートがダウンロードできたりします。

書式も自由、文体も自由、開封も自由、書きたいときに記入できるのがメリット。

内容としては下記のような項目を盛り込みます。

  • 自分の生い立ち・経歴
  • 今までの人生の登場人物
  • ありがとうを伝えたい人・感謝の言葉
  • 人生の思い出・思い出深い場所
  • 健康状態について
  • 病気のことや延命治療の希望など
  • 自分の財産について
  • お葬式やお墓についての希望
  • これからの余生でやりたいこと・目標

何から書こうか?と手が止まってしまう方は、まず家族に伝えたい事柄から考えてみてはどうでしょうか。

何歳から書き始め、どれくらいの期間で書く?

エンディングノートを書き始める年齢や時期・書くまでの期間は、本当に人それぞれ自由で構いません。

若い人でしたら数カ月で書けるかもしれませんが、年配の方は1年かけても2年かけてもいいのです。気負いすぎず気楽に、心を落ち着かせて整理してみましょう。

そして余裕があれば、記入した内容に沿って、実際の生前整理へと繋げていきます。

「子に迷惑かけたくないから」と本音を隠したくなる場面もあるでしょうが、どっちみち残された者たちが対処することになるわけですから、正直な思いを書き綴っていきましょう。

パソコン入力か手書きか、どっちがいい?

パソコン(またはスマホ)を使い慣れている人でしたら入力でもいいですね。

ただ、年配の方で、気が向いたときにサッと記入できるという面では手書きをお勧めします。自分の想いも、手書きの方が強く伝わります。

ちなみに最近では、パソコン・スマホ・SNS・ネット銀行などのIDやパスワードを複数持っている方も多く、その取り扱いが課題になることも。アカウント情報をそのままエンディングノートに書くことに抵抗がある人もいると思います。

そんな場合の対処法の一例は…

  • アカウント情報を書いたノートの上に保護シールを貼っておく
  • IDパスワード類はパソコン・スマホに一覧データとして残し、そのファイルを開く手順をノートに記しておく

エンディングノートに興味を持っている方は、参考にしてください。

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