空き家の片づけ。
この言葉だけ聞くと、
「大変そう…」 「暑そう…」 「ホコリだらけになりそう…」
そんなイメージを持つ方が多いと思います。
……その通りです(笑)
暑いし、ホコリは舞うし、腰は痛くなるし、翌日は筋肉痛です。
でも、今回は少しだけ考え方を変えてみました。
「片づけをしている」
そう思うから気が重くなる。
だったら「宝探しをしている」
そう思えばいいじゃないか。
今回も、空き家レスキュー千曲市磯部編の続きをお届けします。
パート①の記事は、下のリンクから。
この家財の量をご覧ください

前回ご紹介した今回の物件。
「低予算で、ペットと暮らせる賃貸住宅へ」
そんなコンセプトで再生を目指しています。
しかし、その第一関門がこちら。
たっぷりの家財たちです!
なかなかでしょう?笑

部屋という部屋に家具や生活用品がぎっしり。
押し入れを開ければ荷物。
棚を開ければ荷物。
収納を開ければ、もちろん荷物。
しかも室内だけではありません。
以前の記事でもお伝えしましたが、この家には広い床下収納があります。
普通なら「収納が大きくて便利ですね」で終わるところですが、この家は違いました。
床下収納にも農機具や金物がぎっしり。

「床下にも、もう一軒、家があるんじゃないか?」
と思うくらいの物量です(笑)
片づけ業者さんの見積もりが約100万円だった理由が、現場を見るとよく分かります。
ヘビとか居ないよねぇ~?
オーナー様もレスキュー隊に参加!
そんな中、なんとオーナー様ご本人も、お休みを利用して片づけに参加してくださいました!
自転車、テレビなど、大きくて運びづらい物を中心に搬出。
私は可燃ごみ、プラスチック、不燃ごみ…と、ひたすら袋詰め。
まるで文化祭の準備みたいです(笑)
もちろん汗は止まりません。
でも、不思議と一人で作業するより何倍も楽しい。
同じ目標に向かって一緒に作業すると、人って自然と会話も増えるものです。
「これ、懐かしいですね〜」
「これは処分していいですか?」
「この古銭、高く売れるんじゃないですか?!」
…そんな何気ないやり取りをしながら、少しずつ家が軽くなっていきました。
空き家レスキューは、家を助ける仕事でもありますが、人と人をつなぐ仕事でもあるんだなあと改めて感じました。
ダメ元でお願いしたら…まさかの急展開!
作業中、オーナー様から「この近くに鉄くず回収屋さんがあるんですよ」という情報を聞きました。
現場から数キロ。
せっかくだからダメ元で寄ってみました。
受付で声をかけると、奥から溶接マスクを外しながら社長さんが出て来てくれたので、こうお願いしました。
「近くの空き家に鉄くず類があるんです。もしお金になりそうな物があれば、自由に持って行ってもらえませんか?」
すると…
社長さんご夫妻が、自ら軽トラックで物件まで来てくれました。
そして、スチール棚、家電類、金属製品などを次々と軽トラックへ積み込んでいきます。

しかも……無料。
いや〜本当にありがたい。
まるで餅まき状態(笑)。
こちらは処分費が減る。
回収屋さんは資源になる。
まさにWin-Winです。
おかげで片づけ作業は、最高のスタートダッシュを切ることができました。
地域には、まだまだ頼れる方がたくさんいるんですね。
宝探し開始!「なんじゃこりゃ」の連続(笑)
とはいえ、残置家財はまだまだ山盛りです。
途中から私は考え方を変えました。
「片づけ」じゃない。「宝探し」だ。
そう思うと、急に楽しくなってきます(笑)
例えば…
台所にある大量の瀬戸物やグラス。
「昔って、こんなデザイン流行ってたな〜」
なんて眺めてしまいます。
人形。
新品のタオル。
健康器具。
使い方が分からない謎の道具(笑)
そして極めつけは…ネズミのミイラ!
……いや、これは宝じゃないですね(泣)
思わず「長い間、この家を見守ってくれていたんだね」と心の中でつぶやきました。
さらに懐かしかったのが、光GENJIと工藤静香のポスター。

「あ~!この時代!」と、一人でテンションが上がってしまいました。
当時はローラースケート流行ったよな~と思い出しながら、頭の中は『黄砂に吹かれて』の懐かしきメロディー…♪
あらためて、空き家には、その家族の歴史がそのまま残っているものです。
だから片づけをしているというより、小さな博物館を歩いているような気持ちになります。
小休止すると、目の前を走ったのは…
いい汗をかいたので、少し休憩。
すると…
カンカンカンカン!…
踏切の音が鳴り始めました。
ガタンゴトン!
目の前を走っていったのは、見慣れない貨物列車。

調べてみると、これはガソリンを運ぶタンク貨車「タキ1000」でした。
緑色の大きなタンク車が何両も連なって走る姿は迫力満点。
普通なら「線路が近いからデメリット」と思われがち。
でも、この景色を見ていたら考えが変わりました。
鉄道好きの方なら「これは特等席じゃない?」と思うかもしれません。
庭でコーヒーを飲みながら貨物列車を眺める休日。
そんな楽しみ方も、この家ならではの魅力です(笑)
空き家レスキューでは、欠点ばかり探すのではなく、魅力に変えられないかな?という視点も大切にしています。
作業の締めくくりは、思い出のステーキ屋さんへ

この日の作業を終えた帰り道。
少し遅めのお昼ご飯を食べようと立ち寄ったのが、
「ステーキワン長野戸倉店」でした。
実はここ、あと一週間ほどで閉店(7/26付)だそう。
閉店の理由は、長年営業を続ける中で店舗の維持管理や修繕費が大きくなり、余力のあるうちに幕を下ろすというご決断だったそうです。
なんだか空き家とも少し重なるものがありますね…。
建物は、使い続けるにもお金がかかる。
だからこそ、「いつ手を入れるか」がとても大切なんだと改めて感じました。
私は10年以上前、前職時代によくこのステーキワン長野戸倉店へ来ていました。

リーズナブルな価格。
バイキングスタイル。
そして変わらない雰囲気。
懐かしさを感じながら食べたカットステーキは、とても美味しかったです。
最後にもう一度来ることができて、本当に良かった!
まだまだレスキューは続きます!
今回の片づけで、大きな家財はかなり減りました。
でも、残置物はまだまだあります。
最後は専門業者さんにもお願いする予定ですが、それまでにできるところはオーナー様と一緒に進めていきます。
一緒に汗を流し、一緒に笑い、一緒に空き家を再生していく。
なんだか、この共同作業がとても心地いい。
さて、次回は片づけの成果をお見せできそうです。
ビフォー・アフターの写真を見比べていただこうかな〜
空き家レスキュー千曲市磯部編は、まだ始まったばかり。
続報も、お読みください。









