「こんなに出てくる!?」家財片づけは、まるで宝探しだった【空き家レスキュー千曲市磯部編②】

空き家の片づけ。

この言葉だけ聞くと、

「大変そう…」
「暑そう…」
「ホコリだらけになりそう…」

そんなイメージを持つ方が多いと思います。

……その通りです(笑)

暑いし、ホコリは舞うし、腰は痛くなるし、翌日は筋肉痛です。

でも、今回は少しだけ考え方を変えてみました。

「片づけをしている」

そう思うから気が重くなる。

だったら「宝探しをしている」

そう思えばいいじゃないか。

今回も、空き家レスキュー千曲市磯部編の続きをお届けします。

パート①の記事は、下のリンクから。

この家財の量をご覧ください

前回ご紹介した今回の物件。

「低予算で、ペットと暮らせる賃貸住宅へ」

そんなコンセプトで再生を目指しています。

しかし、その第一関門がこちら。

たっぷりの家財たちです!

なかなかでしょう?笑

部屋という部屋に家具や生活用品がぎっしり。

押し入れを開ければ荷物。

棚を開ければ荷物。

収納を開ければ、もちろん荷物。

しかも室内だけではありません。

以前の記事でもお伝えしましたが、この家には広い床下収納があります。

普通なら「収納が大きくて便利ですね」で終わるところですが、この家は違いました。

床下収納にも農機具や金物がぎっしり。

「床下にも、もう一軒、家があるんじゃないか?」

と思うくらいの物量です(笑)

片づけ業者さんの見積もりが約100万円だった理由が、現場を見るとよく分かります。

ヘビとか居ないよねぇ~?

オーナー様もレスキュー隊に参加!

そんな中、なんとオーナー様ご本人も、お休みを利用して片づけに参加してくださいました!

自転車、テレビなど、大きくて運びづらい物を中心に搬出。

私は可燃ごみ、プラスチック、不燃ごみ…と、ひたすら袋詰め。

まるで文化祭の準備みたいです(笑)

もちろん汗は止まりません。

でも、不思議と一人で作業するより何倍も楽しい。

同じ目標に向かって一緒に作業すると、人って自然と会話も増えるものです。

「これ、懐かしいですね〜」

「これは処分していいですか?」

「この古銭、高く売れるんじゃないですか?!」

…そんな何気ないやり取りをしながら、少しずつ家が軽くなっていきました。

空き家レスキューは、家を助ける仕事でもありますが、人と人をつなぐ仕事でもあるんだなあと改めて感じました。

ダメ元でお願いしたら…まさかの急展開!

作業中、オーナー様から「この近くに鉄くず回収屋さんがあるんですよ」という情報を聞きました。

現場から数キロ。

せっかくだからダメ元で寄ってみました。

受付で声をかけると、奥から溶接マスクを外しながら社長さんが出て来てくれたので、こうお願いしました。

「近くの空き家に鉄くず類があるんです。もしお金になりそうな物があれば、自由に持って行ってもらえませんか?」

すると…

社長さんご夫妻が、自ら軽トラックで物件まで来てくれました。

そして、スチール棚、家電類、金属製品などを次々と軽トラックへ積み込んでいきます。

しかも……無料。

いや〜本当にありがたい。

まるで餅まき状態(笑)。

こちらは処分費が減る。

回収屋さんは資源になる。

まさにWin-Winです。

おかげで片づけ作業は、最高のスタートダッシュを切ることができました。

地域には、まだまだ頼れる方がたくさんいるんですね。

宝探し開始!「なんじゃこりゃ」の連続(笑)

とはいえ、残置家財はまだまだ山盛りです。

途中から私は考え方を変えました。

「片づけ」じゃない。「宝探し」だ。

そう思うと、急に楽しくなってきます(笑)

例えば…

台所にある大量の瀬戸物やグラス。

「昔って、こんなデザイン流行ってたな〜」

なんて眺めてしまいます。

人形。

新品のタオル。

健康器具。

使い方が分からない謎の道具(笑)

そして極めつけは…ネズミのミイラ!

……いや、これは宝じゃないですね(泣)

思わず「長い間、この家を見守ってくれていたんだね」と心の中でつぶやきました。

さらに懐かしかったのが、光GENJIと工藤静香のポスター。

「あ~!この時代!」と、一人でテンションが上がってしまいました。

当時はローラースケート流行ったよな~と思い出しながら、頭の中は『黄砂に吹かれて』の懐かしきメロディー…♪

あらためて、空き家には、その家族の歴史がそのまま残っているものです。

だから片づけをしているというより、小さな博物館を歩いているような気持ちになります。

小休止すると、目の前を走ったのは…

いい汗をかいたので、少し休憩。

すると…

カンカンカンカン!…

踏切の音が鳴り始めました。

ガタンゴトン!

目の前を走っていったのは、見慣れない貨物列車。

調べてみると、これはガソリンを運ぶタンク貨車「タキ1000」でした。

緑色の大きなタンク車が何両も連なって走る姿は迫力満点。

普通なら「線路が近いからデメリット」と思われがち。

でも、この景色を見ていたら考えが変わりました。

鉄道好きの方なら「これは特等席じゃない?」と思うかもしれません。

庭でコーヒーを飲みながら貨物列車を眺める休日。

そんな楽しみ方も、この家ならではの魅力です(笑)

空き家レスキューでは、欠点ばかり探すのではなく、魅力に変えられないかな?という視点も大切にしています。

作業の締めくくりは、思い出のステーキ屋さんへ

この日の作業を終えた帰り道。

少し遅めのお昼ご飯を食べようと立ち寄ったのが、

「ステーキワン長野戸倉店」でした。

実はここ、あと一週間ほどで閉店(7/26付)だそう。

閉店の理由は、長年営業を続ける中で店舗の維持管理や修繕費が大きくなり、余力のあるうちに幕を下ろすというご決断だったそうです。

なんだか空き家とも少し重なるものがありますね…。

建物は、使い続けるにもお金がかかる。

だからこそ、「いつ手を入れるか」がとても大切なんだと改めて感じました。

私は10年以上前、前職時代によくこのステーキワン長野戸倉店へ来ていました。

リーズナブルな価格。

バイキングスタイル。

そして変わらない雰囲気。

懐かしさを感じながら食べたカットステーキは、とても美味しかったです。

最後にもう一度来ることができて、本当に良かった!

まだまだレスキューは続きます!

今回の片づけで、大きな家財はかなり減りました。

でも、残置物はまだまだあります。

最後は専門業者さんにもお願いする予定ですが、それまでにできるところはオーナー様と一緒に進めていきます。

一緒に汗を流し、一緒に笑い、一緒に空き家を再生していく。

なんだか、この共同作業がとても心地いい。

さて、次回は片づけの成果をお見せできそうです。

ビフォー・アフターの写真を見比べていただこうかな〜

空き家レスキュー千曲市磯部編は、まだ始まったばかり。

続報も、お読みください。