中古住宅買取りに向いてる人(物件)とは?買い叩かれるって本当?!

「空き家を買い取ります!」という不動産業者のCMや広告を見て、気になっている所有者さんもいるでしょう。

買取りは業者が直接「買主」となるので、仲介を依頼して家を売るよりも手続きはスムーズ。ただし、合う人と合わない人がいます。

そこで今回は、中古住宅の買取りの特徴をはじめ、買取に向いている人(物件)について取り上げたいと思います。

※あくまで「長野市の場合」という観点で書きますので、ご承知おきを。

買取りに向いている人(物件)とは?

業者が中古住宅を買取る目的は「再販」です。仕入れた住宅をリフォーム・リノベーションして価値を高め、今度は「売主」として価格を再設定して販売します。

次の購入者にとっては「新築より安く、一般の中古住宅より品質が良い家」が手に入るメリットがあるのです。

さて、本題ですが、買取りに向いているのは例えばこんな所有者さん…

  • 思い出のある家を残したい人(解体されると寂しい)
  • 売却金額よりも、早く処分することを優先したい人
  • 売却後に家の不具合などについて色々言われたくない
  • 家財やゴミが残った現状で引き取ってもらいたい

業者は念入りに物件調査した上で直接買い受けるため、原則として所有者さんのリスクはありません。

どんな物件でも買取ってくれるの?

ただし、どんな家でも買取り対象になるわけではありません。

業者によって条件は異なりますが、下記のような物件は難しいでしょう。

  • 中山間地域(長野市芋井、小田切、信更、七二会、篠ノ井信里、戸隠、鬼無里、大岡、信州新町、中条など)にある
  • 建物の劣化が激しくリフォームできない(orリフォーム費用がかかり過ぎる)
  • 物件までの道が狭く再建築できない
  • 過去に売買事例がない地域にある
  • 自殺や他殺があった事故物件

業者もビジネスでやっています。再販後の利益が見込めない物件は、まず買取りません。

逆にニーズがあれば、事故物件でも対象になるものもあります。

買い叩かれるって本当?!

「買取りだと、業者に買い叩かれるって聞いたんだけど本当…?」という質問もたまに受けます。

「本当ではありません」とお答えしましょう。

確かに、中には所有者さんの無知につけ込んで安く買い叩き、がっぽり稼ごうとする悪徳業者もいるかもしれません。しかし、中古の家を買取って再販するのは意外に経費がかかるものなのです。

買取りの代金のほか、一番かかるのはリフォーム・リノベーション費用。さらに各種保険料、固定資産税、水道・光熱費、広告宣伝費、土地の確定測量費、家財処分費、税金…なども必要。

確定測量費は「売主負担」という業者もあれば、業者負担で行うところもあり、対応は分かれます。また、再販時に専任の仲介業者を立てて販売する形態(買取り業者自らは売らない)もあり、その分の仲介手数料も経費として見込んでいることもあります。

これらの諸経費を考えつつ、建物のリスクを背負い、利益も取らないといけません。万が一、想定していた期間・金額で売れなければ、マイナスの在庫になってしまいます。

ですので、買い叩かれるという表現は、言い過ぎかなと思う私です。

よく、買取り額は「仲介で販売する価格の70%~80%の額になる」と言われますが、これは正しくありません。物件の状況により、リフォーム範囲も諸経費も千差万別。

50%くらいになる場合もあれば、それより安くなる可能性もあります。査定してみないと何とも言えません。

(参考)建売業者による買取りだと、また違う

自社ブランドの住宅を新築するため、更地として買取ってくれる建売業者もいます。

建売業者の契約では、既存の家の解体費や境界確定費は「売主負担」で行います。また、引渡し後3カ月(または4カ月)以内に地中からコンクリートガラなどの埋設物が見つかった場合は「売主負担で撤去・修復すること」といった条件が付きます。

参考までに覚えておいてください。

まとめ

買取りは、高い金額で家を売却したい人には不向きです。スピード重視で、後腐れないように売却したい人に合っています。

買取り業者によっても金額・条件が異なるため、利用を検討しているなら、まずはネットなどで各社の特徴を調べてから査定依頼してみましょう。

弊社でも中古住宅を買取りしています。他社では行わない断熱リノベーションを施し再販するのが売りです。査定は無料ですので、よろしかったら情報をお寄せください。

情報はこちらから⇒売却査定フォーム

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