相続した古い家を売却する際によくあるのが、土地の境界が不明確という話。
土地の面積は価格に影響しますし、境界がはっきりしていないと買い手が付かなかったり、売却できたとしても後々のトラブルの種となります。
境界を明確にするため、まずは土地家屋調査士に測量を依頼しましょう。
測量にも種類がある
測量にも種類があるのをご存知ですか?
「現況測量」と「確定測量」です。
費用や期間については、依頼する土地家屋調査士によって、土地の広さや関係者の数によって異なりますが、目安をご紹介します。
現況測量(げんきょうそくりょう)とは…
旧公図やブロック塀や境界標など、現地の状況をもとに大体の面積を出すもの。
費用は抑えられますが、精度としては低くなります。
費用:5〜10万円
期間:数日〜10日
確定測量(かくていそくりょう)とは…
接している隣地の所有者や、道路を管理する市役所担当者らも立ち会い、境界を確認・確定させる測量のこと。精度は高いです。
費用:30〜100万円前後
期間:1カ月半〜3カ月
「スケジュールの調整がつかない」「境界の合意が得られない」といった場合、さらに時間を要することもあります。
確定測量の流れ
確定測量の流れは、以下のようなイメージになります。
- 土地家屋調査士に相談・見積り依頼
- 現況測量
- 隣地所有者らへの立ち会い依頼・通知
- 関係者による境界立ち会い、境界確認書への承諾の署名捺印
- 確定測量図が完成(土地の分筆・地積更正登記が必要な場合は登記申請)
確定測量図をもって売却できれば安心ですね。
まとめ…および注意点
最後にもう一点、付け足しです。
同じ案件でも、土地家屋調査士によって費用や仕上がりが異なるため、事前の情報収集・見積りは入念に行うことをお勧めします。
私の知り合いの地主さんで、業界内で“ぼったくり”として有名な某調査士さんに知らずに依頼してしまい、相場の1.5倍の費用を支払ってしまった人がいるからです。仕事の内容も結構テキトーでした。
「誰かいい調査士さんいませんか?」という方は、エキスパートをご紹介できますので、よろしかったらご相談ください。