情報どこから漏れた?相続後に届く不動産DMの正体と、もうすぐ来なくなる理由とは

「え、なんでこのタイミングで?」

相続が終わったばかりなのに、見知らぬ不動産業者から突然届く【その家を売却しませんか?】のダイレクトメール。

しかも、妙に具体的でちょっと気味が悪い…。

つい先日、長野市にお住まいのオーナーさんから、こんな相談を受けました。

千葉の実家を相続したら、知らない業者から“怪文書”が自宅に届いて…情報どこにも出してないのに、なんで分かるんですか?

結論から言うと、それにはちゃんと仕組みがあります。

そしてその仕組み、2026年10月から大きく変わる予定なんです。

同じようにモヤっとしている方のために、今日はその裏側を分かりやすく解説していきます。

「情報漏れた?」じゃなく、閲覧できる仕組みがあります

まず、最初にハッキリさせておきたいのがこれ。

あのDM、別にあなたの個人情報がハッキングされたわけではありません。

「じゃあなんで?」って思いますよね。

ここで出てくるのが、法務局という存在です。

不動産を相続すると「相続登記」という手続きをしますよね。

このとき、法務局には「どんな登記が、いつ、どの不動産に対して行われたか」という記録が受付帳に残ります。

そして、実はこの受付帳、第三者が開示請求できるんです。

ちょっと例えるとこんな感じ。

学校の掲示板に「〇年〇組の〇〇くんが転校しました」って貼り出されるとしますよね。

それを見た人が「あ、引っ越したんだな」と分かるのと同じ。

不動産業者は、この“掲示板”を見てるイメージです。

なぜ相続した人に手紙が届くのか?

じゃあ、なんで不動産を相続した人にDMが来るのか。

答えはシンプルで「売る可能性が高いから」です。

  • 実家を相続したけど遠方で管理できない
  • 空き家のまま放置している
  • 固定資産税だけかかって負担になりそう

こういうケース、めちゃくちゃ多いんです。

つまり不動産業者からすると、相続=売却ニーズが発生しやすいタイミングなんですね。

なので、受付帳を見て「お、この人相続したばっかりじゃん」→「今アプローチすれば仕事になるかも」

…という流れでDMを送っているわけです。

(DMの例)

営業としては、わりと合理的。

ちなみにここ大事なんですが、このDM営業自体は違法ではありません。

なので「悪徳だ!」と一刀両断する話でもないんです。

ただ、受け取る側からすると「急に知らない人から手紙来た」ってなるので、そりゃ怖いですよね。

でも安心してください!2026年10月から状況が変わります

ここからが今回の本題。

実はこの受付帳からのDM営業、今後、かなりやりにくくなります。

理由は法改正です。

2026年10月から、受付帳で見られる情報の一部が非開示になります。

具体的には

  • 登記の目的(相続なのか売買なのか)
  • 不動産の所在

このあたりが見えなくなります。

つまりどうなるかというと、

  • 「この人が相続した!」
  • 「この場所の不動産だ!」

という営業のヒントが消えるんです。

例えるなら、さっきの掲示板が「誰かが何かしました」くらいの情報量になる感じ。

これじゃあ、さすがにDMは送りにくいですよね。

なので、今までのような、相続した瞬間に一斉DMみたいな動きは、ほぼ無くなると考えられます。

じゃあ完全にDMは来なくなるの?

ここで一つ、現実的な話もしておきます。

「じゃあもう一切来ないのか?」というと、答えはNOです。

なぜかというと、別ルートがあるから。

例えば、

  • 空き家を現地で見つける
  • その地番や家屋番号を調べる
  • 登記事項を取得する

こういう流れで、個別にアプローチすることは引き続き可能です。

なので、ゼロになるというよりは「バラ撒く営業」は減って、ピンポイント営業は残る。

そんなイメージですね。

怖いDMが来たとき、どう考えればいいか

ここまで仕組みを知ると、ちょっと見え方が変わりませんか?

「なんか怪しい…怖い…」

「なるほど、そういう仕組みね」

この変化、けっこう大事です。

もちろん、中には強引な営業をする業者もありますが、全部が怪しいわけではありません。

とはいえ、いきなり来たDMで即決する必要はゼロです。

むしろ大事なのは「ちゃんと比較して、信頼できる業者(人)に売却相談すること」。

これに尽きます。

まとめ:もし今、不安なら

今回のオーナーさんも、最初はかなり不安そうでした。

でも仕組みを説明したら「あ、そういうことだったんですね」と一気に安心されていました。

その後、きちんと状況を整理して、無理のない形で売却の話を進めることができました。

相続って、ただでさえ手続きが多くて大変なのに、よく分からないDMが来ると、一気にストレスになりますよね。

もし今、同じように

  • 「これどういうこと?」
  • 「売るべき?持つべき?」

と迷っているなら、一人で抱え込まなくて大丈夫です。

ちゃんと背景を理解して、落ち着いて判断すれば、損することはありません。

むしろ、こういうタイミングこそ“良い選択”ができるチャンスです。

不動産のこと、誰に聞けばいいか分からないとき。

そんなときに「ちょっと相談してみようかな」と思ってもらえる存在でいられたら嬉しいです。