陽気も良くなり、長野市内の空き家の売却査定のご依頼が増えてきました。
今回はそこで見た出来事をご紹介しましょう。
タイトルにある通りですが、冬場の空き家管理は本当に大事です。
価格に大きく影響しますから。
室内はキレイ!でも中で起きてたトラブル…

市内の、とある空き家の査定に伺ったところ。 築45年の古い建物ではありますが、途中でリフォームされていて見た目もかなりキレイ。
これならすぐ買い手が見つかるはずと思っていたら―
通水チェックをしてみると、キッチン水栓の水の出が細い…。古い水道管なんでしょう、空き家歴も5年以上で、全く水を使っていなかったため、サビで詰まっていると思われます。
さらに「シャ〜」という異音に気づき、音の聴こえる辺りを確認すると、お風呂の外側の壁中で水道管が破裂して水が漏れているようでした。
原因は、冬の凍結対策が甘かったこと。 給水管の中に水が残ったまま冬を迎え、それが凍って膨張 → 見事にパーン!と破裂したようです。
水道管の破損は、売却価格にめちゃくちゃ響く

水回りって、見た目だけじゃわからないんですよね。 特に空き家だと、水道が使われてない分、劣化が急速に進むので要注意。
今回も「リフォームしてある=高く売れるはず」だったのに、水道管の破損が見つかってしまい…
ざっと見積もっても150〜200万円の工事になりそうでした。
- 凍結破損箇所の特定(壁を壊したり、建物周囲の地面を掘削したり)
- 水道管・水栓金具の交換
- いっそユニットバスも新しく…
これらの工事を買主さんにやってもらうとなると、家の価格は当然安くなってしまいます。
長年住んでいない空き家は、他にも別の破損箇所が潜んでいるかもしれないので、ほんと油断できません。
空き家所有者が冬に気をつけるべきポイント

寒冷地では、水抜きはマスト!
12月になったら給水管の中に残っている水を抜いておくのが基本です。
キッチン・お風呂・洗面台・洗濯機水栓(外の立水栓も忘れずに)をすべてチェックしてください。
トイレに不凍液を溜めておくのもいいですね。
水道の元栓は閉め、外の地面にある「不凍栓バルブ」も閉めておくと安心度アップ。
電気は必ず通電しておき、給湯器の凍結防止帯が作動しているかも“指差し確認”です。
わからない場合は、ガス会社さんに「凍結防止策を教えてください」と連絡を。
できれば月1回は現地に足を運び、カビ・雨漏り・水道の確認などをチェックするのがいいですね。
空き家は「放置しないこと」が一番の価値アップ!
ちゃんと管理されている空き家は、状態が良ければ想像以上の価格で売れることもあります。
一方、管理が行き届いてないと、どんどん評価が下がっていくのも現実です。
「遠くて見に行けない…」
「何をすればいいか分からない…」
そんな方には、空き家管理サービスや売却サポートの案内もできますので、ご相談ください。