不動産を売るために、インターネットの売却査定サイトを利用する人が多いです。
「長野市 不動産売却査定」と検索すると「最大10社で比較」「わずか60秒で入力」など色々な査定サイトが出てくるでしょう。スマホでサクッと複数業者に査定依頼できるので便利です。
しかし、上手に使わないと、自分に合った業者や良い買主に恵まれず、最悪は損してしまうこともあります。
そこで今回は、不動産査定サイトの正しい使い方や、見るべきポイントについて基本を解説します。
査定サイトのシステムについて
売却査定サイトとは、不動産を売りたい人と業者をマッチングさせるツールであり、不動産関連のWebサービス会社が運営。
売りたい人は無料で利用できますが、登録している業者は「査定依頼1件につき◯万円」と決められた金額を運営会社に支払います。
つまり業者は“情報を買っている”ことになり、依頼者の情報が他社にも送信されていることを知っていますから、ここから競争のスタートです。
重要なのは査定額だけでなく業者の選定
依頼の数日後、複数社から査定書が集まってきます。
ここで必ず押さえてほしい点は、査定書はあくまで「当社ならこれで売り出します」というプレゼン資料だということです。記載の査定額で売却できるかは、まだわかりません。
どの業者に売却業務を託すか判断するための資料という捉え方です。
さらに査定書を見る際には、以下の3つのポイントをチェックするようにしましょう。
①査定の根拠がしっかりしているか?
査定結果の金額だけ見て満足してしまう人もいますが、なぜその金額なのか、根拠をどう説明しているかを見てください。
「坪単価20万円で計算」とあったら、その数値を採用した理由は?「10%評価減とします」とあったら、その理由は?
物件をどこまで細かく査定しているかわかると思います。
業者ごとに査定のプロセスが異なることもよくあるので、比較してみてください。
②どんな販売戦略か?
査定額のほかに、業者がどんな販売戦略を考えているかも重要です。
売り出すに当たり、広告媒体は何を利用するか?新聞?チラシ?既存客へのアプローチ?YouTube?インスタグラム?…など。
査定書に販売戦略を記載しない場合もあるので、ひとまず「3カ月間の販売計画はどのように考えていますか?」と質問してみてください。
基本的に業者は3カ月以内の売却を想定するからです。
③業者の特徴は?
一口に不動産業者といっても、それぞれ得意分野があり、持ち味が異なります。
メインで扱う物件は中古住宅なのかマンションなのか、仲介なのか買取りなのか…など。
査定依頼した業者のホームページなどをチェックし、売ろうとしている物件に似たものを扱っているかチェックします。
また、専門資格者が業者にどれくらい在籍しているかもポイント。一戸建てを売りたいなら、建築士がいるか?インスペクターがいるか?など、中古住宅に精通しているか?
あるいは、家に欠陥が見つかった際の瑕疵保険を扱っているかなども重要です。
まとめ
以上、不動産の査定サイトを利用する際の考え方などについて説明しました。
あとは、業者との相性もあるでしょう。
「とにかく高い金額で買ってくれる人を探したい」「この家に愛情もって住んでくれる人に譲りたい」など、売る側の意向も様々です。
査定書を比較しながら、自分の方向性に合った業者を選ぶのもアリだと思います。
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