「親が認知症で施設に入ることになってー」
それは人生の一大転機。だけど、
「あれ?家どうする?売れるの?貸せるの?」
いざとなると大混乱!
実はコレ、よくある空き家問題なんです。
今夜も居酒屋のんきでは、あの3人がちょっと笑えて、結構マジメな話をしています。
【登場人物】
マコトさん(60):元公務員の物知りおじさん。よく言えば情報通、悪く言えば“うんちく屋さん
タケちゃん(40):不動産歴15年。軽快トークでなんでも答える、動く不動産パンフレット
ユウコさん(50):“夜の蝶”こと、居酒屋のんきのママ。空き家と相続で悩みすぎて、すでに昼も飛んでる
「えっ、実家の空き家が売れないの?!」

カンパ〜イ!
ユウコ:
「いや〜、施設も見学大変だったわ〜。でさ、母ちゃん入所が決まったの」
タケちゃん:
「それはお疲れさまっす。じゃあ実家、空き家っすね?」
ユウコ:
「うん…売ろうと思ってたけど、名義は母のまま。しかも、認知症が進んじゃってて、会話がちょっともう…」
マコト:
「それ、ヤバいやつだぞ〜。うちの叔父さんもそれで手続き詰んじゃって、家だけポツンと置物みたいになってるぞ」
認知症になると、どうなる?
タケちゃん:
「これ、知らない人多いっすけど、親が認知症で判断能力を失うと、不動産は売れないっすよ。たとえ娘さんでも、“はいはい売ります”とは行かないっす」
ユウコ:
「え〜!?じゃあ私、ただの鍵持ってる人?!」
マコト:
「そうそう。“名義持ってない娘”は、“出入り自由な管理人”くらいの立場さ〜。書類の山を前にして呆然とする未来が見えるな〜」
ユウコ:
「ちょ…その未来、回避させて!」
タケちゃん:
「放っておくと、売れない・貸せない・直せないっていう“三重苦”に突入っす」
ユウコ:
「こわ…別の意味で空き家ホラーじゃん」
マコト:
「そう、これがリアルな社会問題だよ」
親が元気なうちに!3つの対策

タケちゃん:
「ってことで、元気なうちにできる対策を3つ紹介するっす」
マコト:
「よし来た!“呪文3兄弟”だな!」
ユウコ:
「呪文の割に、ちゃんと聞いたら現実的(笑)」
①任意後見制度
親が元気なうちに「この人に後を任せます」と、公証人立ち会いのもと契約すること。
将来、親が認知症になった時にその人が代わりに売買などの手続きをできるようになります。
タケちゃん:
「信頼できる人を指定するのがポイントっす。間違っても“昔の推し”とかやめてほしいっす」
②家族信託
親の財産を、信頼できる子どもに託す仕組み。こちらも事前の契約が必要。
家の管理・売却・運用もできて、後見制度よりも柔軟に動けます。
マコト:
「最近は“信託で家売ったわ”って人、増えてるぞ〜。株じゃないけど流行ってる感ある」
③名義変更(生前贈与)
贈与税などの費用はかかるけれど、名義を早めに子どもに移す方法。
計画的にやらないと、税金でびっくり!のパターンあり。
タケちゃん:
「税務署って、意外と目ぇ光らせてるっすよ〜。油断禁物!」
相談する場所、あるよ!
ユウコ:
「でもさ、どこに相談すりゃいいのよ?」
マコト:
「地元の包括支援センターとか、司法書士とか。不動産屋も最近はこういう相談多いぞ〜」
タケちゃん:
「うちも信託とか後見の士業さんとチーム組んでますから、気軽に声かけてほしいっす。相談料として“枝豆一皿”くらいしか取らないんでご安心を(笑)」
まとめ:親の家、どうする?今なら間に合うかも!
- 親が認知症になると、家は「売れない・貸せない・直せない」三重苦!
- 「任意後見制度」「家族信託」「生前贈与」で事前対策を!
- 相談先は信頼できる人へ。司法書士・専門士・不動産会社など
- 気づいた“今”がベストタイミング!
ユウコ:
「今日の話、笑ってる場合じゃなかったわね」
マコト:
「でも、笑えるうちに準備しとくのが大事なんだよ〜」
タケちゃん:
「その通りっす!笑える今が、一番動きやすいっす!」
※すでに認知症になってしまった後に利用する【成年後見制度】については、↓こちらにメリット・デメリットをまとめていますのでお読みください。