不動産を売る前に、オーナーさんが宅建業者と結ぶ、媒介契約(ばいかいけいやく)。
「買い手が見つかるまで、仲立ちを依頼するよ」という約束の証しです。
この媒介契約には、専属専任・専任・一般…の3種類があります。
それは知ってるんだけど、3つの違いがイマイチわからなくてねぇ…
というオーナーさんのために、今回は、居酒屋トーク風での解説を試みました(笑)
リラックスしてお読みください。
【登場人物】
マコトさん(60):定年退職して地元に戻ってきた元公務員。
タケちゃん(40):不動産業界15年の営業マン。気さくでおしゃべり。
ユウコさん(50):スナックのママ。空き家を相続したけど、売るか悩み中。
「媒介契約の違い」居酒屋トーク

ここは長野市某所、昭和の香り漂う居酒屋「のんき」。
焼き鳥の煙と、チューハイのグラスがカチンと鳴る音が響く夜——。
マコト:
「いや〜ユウコちゃん、空き家相続って話、こないだ言ってたろ?売るならちゃんと不動産屋に頼まないとダメだぞ」
ユウコ:
「うん、それはわかってんだけどさ。なんか“媒介契約”とか言われてさ。専属?専任?なんか親戚多すぎじゃない?」
タケちゃん(割り箸を割りながら):
「親戚じゃないです(笑)媒介契約の種類っすよ。3つあるんですよね、これが」
マコト:
「そんなにあんの?教えてやってくれよ、ユウコに。俺もちょっと気になってたし」
タケちゃん流・媒介契約解説

タケ:
「いいっすか? じゃあ例えるなら、ユウコさんがイイ男を紹介してもらいたいとして——」
ユウコ:
「うん、妄想スタートね」
専属専任 →「一途な結婚相談所」タイプ
タケ:
「専属専任ってのは、もうガチでひとりに任せるやつ。他の相談所に行っちゃダメ、自分で見つけた相手と付き合うのもNG」
ユウコ:
「わ、重い男みたいじゃん(笑)」
タケ:
「でも真面目でマメ。週1で進捗報告してくれるし、がっつり相手探してくれる。本気で売りたい人向きっす」
専任 →「まぁまぁ誠実な婚活アプリ」タイプ
タケ:
「専任はね、一人の不動産屋にお願いはするけど、自分で探してもいいってやつ」
マコト:
「つまり二股まではOKってことか?」
タケ:
「言い方(笑)でも近いっす。連絡頻度は専属よりちょっと緩い。けど、真面目に動いてくれますよ」
一般媒介 →「とりあえずいろんな人と会ってみるタイプ」
タケ:
「一般はもう自由恋愛タイプ。何社にも声かけOK、自分でも探してOK。報告の義務もないです」
ユウコ:
「でもさ、それって誰も本気にならないパターンじゃない?」
タケ:
「そう、それ! “他にも声かけてるならウチはいいや〜”ってなる不動産屋も多いんで、広く浅くになりがちっすね」
結局、どの媒介契約がいいの?

マコト:
「つまり、ちゃんと売りたいなら専属専任か専任の方が無難ってことか」
タケ:
「ですね。 短期間で本気で売りたいなら専属専任、 多少自分でも動きたいなら専任、 時間かけてもいいし、いろんなとこ試したいなら一般、って感じっす」
ユウコ:
「なるほどね〜。わかりやすかったわ。よし、じゃあ私、“誠実な婚活アプリ”の専任クンでいくわ!」
タケ:
「最高のご縁、見つけましょ!」
まとめ
媒介契約は「誰とどう付き合うか」のルール。
選び方ひとつで、不動産の売却は大成功にも、ズルズル失敗にもなるんです。
もしも、どの業者に声かけようかな?と迷ったときは、私にメールを入れてくださいね。
「居酒屋のんき」の解説シリーズ、つづく…かも(笑)