相続した実家を買ってくれる人を自分で見つけ、いざ契約しようとしたところ、土地の一筆が既に他界している祖父の名義だとわかりキャンセルになりました。どうしたら売却できますか?
長野市のTさんからそんな相談を受け、先日、物件現地でお会いしました。
5年前に亡くなった父親から空き家の実家を相続したTさんは、休日になると部屋の換気や片付けを少しずつ進めてきました。
住む予定もないので、購入してくれる希望者を自己探索。ようやく買主が見つかった矢先の問題発覚に、Tさんは浮かない表情でした。
祖父の名義の土地を売却するためには、さかのぼって相続登記しなければいけません。
ノートに家系図を書きながら確認すると、法定相続人は8人。長野県内だけでなく、千葉や東京などに散らばっていました。連絡先がわからない人もいるので、全員とコンタクトを取るのは難しい。
仕事が忙しいTさんだと尚更です。
「どうにもならない奈落の底に落ちています」
「悪い結果しかない」
口から出るのはネガティブな言葉ばかり。しかし、Tさんにも子供がいるので、自分の代で何とかしたいという意識もありました。
私は「やれることを一個ずつクリアしていきましょう」と励まし、知り合いの司法書士を紹介。遺産分割の手がかりになる書類を探したり、法定相続人の情報を整理するなど、今後の方針を話し合ってもらいました。
後日、Tさんからは「何とかなりそうです」という前向きなメールが届きました。
一人だけで相続不動産のことを悩んでいると、頭で考えてはいるけれど、実際の行動に踏み出せないことが多いです。
そんな場合は、まず情報・問題点を整理して全体像を把握することが大切。どうしていいかわからなければ、一人で抱え込まずに私や司法書士などの専門家に声をかけてください。
相談は無料ですから。
最初のTさんのように絶望感に苛まれているあなた、その悩みを私にメールしてみませんか?
何か解決の糸口が見つかるかもしれませんよ。
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