不動産っていうと、華やかな“ウン千万の売買”ってイメージされがちなんですが、実はワタクシ、賃貸の管理業務もやっております。
そう、裏方仕事。地味だけど、ドラマチック。たまに予想外に波瀾万丈。
さて今回は、新たに長野市大豆島のアパート(8戸)と、青木島の貸家(2戸)を、オーナーさんから預かることになりました。大変ありがたいお話です。
まずはご入居中の皆さまにご挨拶まわりです。
いきなり「この人だれ?」って思われちゃ困るので、通知書面と手拭いを手に「こんにちは〜、この物件の管理を担当させていただくことになりました」と訪問。
地道な関係づくりから始まります。
賃貸管理って何してるの?

ところで、「賃貸管理」って何やってるか、あんまり知られてないですよね?
一言でいうと、アパート・貸家の借主さんが困ったときの連絡先になることです。
例えば「給湯器からお湯が出ません!」「上の階から水漏れしてきました!」「深夜だけど、隣の話し声が大きくて迷惑です!」
…そういったトラブルの初動対応をまずこちらで受けます。
そこから修理手配をしたり、場合によっては現場に飛んだり(緊急なら夜中でも…泣)。
さらに、契約の更新案内を出したり、退去立ち会いや敷金の精算、補修の手配なんかも全部含まれます。
けっこう細かいし、体力勝負なところもある。
で、こういうのをまとめてオーナーさんに代わってやることで、管理料をいただくわけなんですが…
これがまあ、正直に言って、割に合わないことも時々あります(笑)。
- 夜11時のトイレ水漏れ連絡により、(風呂上がりだったけど)工具を手に現場突撃
- 借主さんが自死してしまった現場の対応(めちゃくちゃ心がざわつきます)
- DV男性とお別れした女性の緊急引越しの立ち会い
- 家賃を滞納したまま夜逃げされたケース。荷物そっくり、キッチンのまな板には切りかけの野菜あり。人生の余韻を感じたりして…
どれもこれも、なかなかドラマチック。
TVドラマ『深夜の管理人』とか作れそうです。
それでも賃貸管理を続けている理由

「そんなに大変なら、やめちゃえばいいのに」って思われるかもしれませんが、不思議とやめようとは思わないんですよね。
多分それは、人の人生の転機に関われているからかもしれません。
新しい生活を始める人もいれば、長年住んだ部屋を離れる人もいる。
その節目に立ち会って、少しでも快適に、安心して過ごしてもらえるようサポートできることが、じんわり嬉しいんです。
まだまだ知らない賃貸管理ドラマが待っていると思うと、ちょっとワクワクする自分もいます。
「不動産の仕事」って聞くと、堅そう・お金の話ばかり、と捉えられがちですが、実際はかなり人間くさい世界です。涙あり笑いあり、ボヤきあり…。
そんな日々を、またここで綴っていけたらと思います。