最近、ミステリー小説を読み漁っていたら、ふと「AIアプリで小説を書いてもらったら、どうなるんだろう?」という好奇心がむくむく。
そこで、試しにChatGPTにあらすじのアイデアを提示し、小説を書いてもらいました〜。
ツッコミどころはあるものの、なかなか雰囲気は良かったので、ここに掲載しますね。
暇つぶしに読んでみてください!
タイトルは【Reborn~長野事故物件リフォーム録~】です(笑)
ストーリー概要
長野市の株式会社Rebornで働くベテラン不動産営業マン・嶺岸 陽介(みねぎし ようすけ)は、事故物件のリフォームも担当している。
表向きは住宅リフォームの提案だが、裏の使命は「心の傷を負った家族」と「過去を抱えた物件」の両方を救うこと。
嶺岸は、過去の事件や出来事に縛られる家族たちと向き合い、丁寧なヒアリングを通して、心の奥底に眠る痛みを掘り起こし、それをリフォームという形で“浄化”していく。
『Reborn(再生)、完了…!』
嶺岸は今日も新たな現場へと向かう。
※この物語は、完全なフィクションです
プロローグ:「お祓いじゃない、Rebornだ」
夜の長野市は、音を失っていた。
人気の少ない住宅街、そのはずれにぽつんと建つ一軒家。
築43年。2年前、住人が孤独死していたが、発見されたのは死後3週間が経ってからだった。
初めて訪れたあの日。玄関を開けた瞬間、嶺岸陽介は鼻の奥をつくような強烈な腐臭に思わず目を細めた。
畳は黒く染み、天井には無数のカビ痕。床は埃や生物のフンにまみれ、壁紙もはがれかけて波打っていた。
——人が生きた証というより、命が過ぎ去ったあとの“跡”ばかりが目立つ部屋だった。
あれから清掃と特殊処理を終え、除菌・消臭も専門業者に依頼した。だが、気配というのは、視覚にも嗅覚にも映らないところにしぶとく残る。
カツン、と革靴の音が玄関前で止まる。月明かりが、嶺岸の背を照らしていた。
「……また来ちゃいましたね、陽介さん」
後ろから声をかけてきたのは、新人営業の水野だった。手には懐中電灯と簡易測定器。それを心なしか体から遠ざけるようにしている。
「念のため、EMFチェックしてみたんですけど……やっぱり2階、ちょっと反応ありますね。気のせいかもしれませんが」
嶺岸は眉一つ動かさず、家を見上げた。窓の奥は真っ暗だ。だが、確かに“誰か”がそこに立っているような気がした。
「……別に、幽霊が出たっていい。出ないほうが、話がややこしくなる」
「えっ、怖くないんですか?近所でも噂になってるんですよ。夜中、“行ってきます”って声がするって……」
「聞こえたよ。昨日の夕方もな」
冗談とも本気ともつかない顔で、嶺岸はスーツの内ポケットからメジャーと施工図を取り出す。
「で、どうします?神主さん、呼びます?」
水野が言ったその瞬間、嶺岸の表情がふっと緩んだ。だが、笑ってはいなかった。
「違うな。俺たちはお祓いしに来たんじゃない。再生しに来たんだ」
嶺岸は玄関のドアノブに手をかけ、静かに家の中に足を踏み入れた。
床がきしむ。ひとつ呼吸するたびに、空気の重みが変わっていく。
「特殊清掃で終わりにはしない。“ニオイ”を取り、“痕跡”を隠すだけでも足りない。住んでいた人の想いも、置いてかれた人の未練も、全部まとめて再生する」
それが、Rebornの仕事だー。
風がないのに、カーテンがふわりと揺れた。
その気配に気づいたかのように、嶺岸は慣れた口ぶりで言った。
「……さて、今回の“持ち主”と話してこようか」
第1章:「赤い押入れ」

「これが、ウワサの“赤い押入れ”の家ですか…」
新人営業の水野が、気味悪そうに言う。どうやら事故物件サイトにも一部情報が載っている家らしい。
「孤独死物件、かつ心理的瑕疵あり。2年前の夏に叔父さんが亡くなって、発見まで3週間。ニオイと汚損がひどくて、清掃は済んでるけど、再販できる状態じゃない……と」
隣で腕を組んだ嶺岸陽介は、簡易間取り図を見ながら室内をぐるりと見回す。
「今日の目的は、“再生”の可能性確認、だな」
「はい。相談者で姪の宮沢梓さんが、相続して持て余してるそうです」
…と、そのとき玄関の方から「こんばんは」と女性の声がした。相談者の宮沢梓だ。
「今晩、室内を確認されると聞いて、自宅でじっとしていられず、私も何かご協力できないかと思いまして…。ご一緒いたします」
梓が二人を案内する形で、家の奥へと誘導する。
「こちらが問題の押入れです」
畳敷きの和室8畳の一角。押入れの襖を開けると、中はすべて——真っ赤だった。
赤いペンキで床も壁も天井も塗りつぶされている。筆のムラがそのまま残っており、素人仕事であることは一目瞭然。
「叔父が亡くなる数日前に、自分で塗ったらしくて……。夜中に押入れから声がすると言っていたそうです」
梓は目を伏せながらそう言った。
嶺岸は押入れの床をノックし、構造を確認した。幅180cm・高さ170cm・奥行き90cmの、一般的な二段式押入れだが——
「床、妙に浅いですね。合板が重ねられてる」
そう言うなり、嶺岸は工具を取り出し、床板を慎重に外していく。
すると、その下に古びた板張りの床が現れた。そして背面の壁にも、微かな継ぎ目。
「……やっぱり、奥に“ある”な」
板を外すと、埃と微かなカビ臭の向こうに、小さな空間が現れた。
床は傷んだカーペット敷き、天井は低く、体を屈めないと入れないが、2畳ほどのスペースが広がっていた。
「なにこれ……」 梓が思わず声を漏らす。
棚にはぬいぐるみと手作りのランタン。壁には幼児の落書き。古いスケッチブックが一冊、棚の隅に置かれていた。
嶺岸がページをめくると、間に手紙が挟まっていた。
——そこには、亡くなった叔父の筆跡でこう書かれていた。
ここは、私と娘の秘密基地だった。事故で娘が先に逝ったあと、誰にも話せなかった。ここだけは、忘れたくなかった——
「……私、こんな場所があったなんて、全然知らなかった」
梓の声が震える。
「家ごと、記憶まで捨ててしまうところでした」
嶺岸は静かに立ち上がり、押入れの奥を見つめた。
「家は生き物です。記憶をため込んで、想いに染まって、時には重くなる。けど……ちゃんと向き合えば、必ず“戻せる”」
数日後、押入れは全解体され、内側には明るい杉板を使って木目を活かした仕上げになった。
かつての秘密基地だった奥の空間は、「ひみつの書斎コーナー」として再設計された。
低天井に合わせた間接照明を設置し、換気用の小窓も開けた。古い棚は研磨・再塗装し、残されたぬいぐるみと一緒にディスプレイ。
ロールスクリーンで入口を仕切れば、昼は読書スペース、夜は子どもの隠れ家として使える。
「これ、もう“押入れ”じゃないですね……すごい」
完成後、梓は言った。涙ではなく、晴れやかな声だった。
「叔父が愛してた“記憶”が、ちゃんと形になった気がします」
嶺岸は作業着の裾を払って、ポケットから図面を取り出した。
「見ての通り—Reborn(再生)完了!」
物件は嶺岸の勤務する株式会社Rebornによって仲介され、内見初日で売買契約が成立した。
購入したのは小学生の子どもを持つ夫婦。例の“秘密の書斎コーナー”が子どもに大好評だったという。
事故物件としての心理的な重さは、家の記憶を丁寧に受け止め、再生することで、未来へつなぐ価値へと変わった。
そして、嶺岸陽介の次なる再生物件が、すでに長野のどこかで彼を待っている——。
(了)
AI小説を書いてもらった感想
【Reborn~長野事故物件リフォーム録~】の第1章、いかがでしたか?
読んでみた感想は…
雰囲気は想像以上に良くて、かなりテンション上がりました!
が、細かい部分で「あれ?」と思う矛盾・疑問がいくつか。
そこはやっぱり、何度か指示を出して修正を重ねる必要がありそうですね~。
やってみると、小説みたいな長編をAIに書かせるのって、意外と難しいんだなあと実感。
でも、きっと近い未来には「ちょっとした指示だけで、辻褄の合った名作」がAIからスルッと出てくる時代になるのかも!?
そう思うと、やっぱりAIってすごいですね。
いやぁ楽しかった(笑)
ちなみに、ChatGPTは第2章以降のアイデアも提案してくれました!
第2章:「消えた子供部屋」
・失踪した少年がいた家を売りたい夫婦
・夫婦は少年の不在を見ないようにしていた
・子供部屋の壁紙の裏に残されたメッセージが事件の真実を照らす
第3章:「長野の蔵にて」
・古民家の蔵で過去に起きた事故と地元の迷信
・地元民の信仰と現代の価値観のギャップ
・蔵を“地域交流スペース”にリフォームし、住民と和解する物語
第4章:「音の止まない浴室」
・自殺のあった賃貸マンションの浴室で起きる“謎の音”
・音の正体と、住人の“罪悪感”との関連
・浴室に取り入れる“音と光”のリフォームで静けさを取り戻す
第5章:「壁の中の約束」
・解体予定の空き家で、昔の交換日記が見つかる
・再会した姉妹が向き合う“未完の約束”
・リフォームで「記憶の部屋」を再現し、姉妹の絆を修復
第6章(最終章):「営業マンの家」
・嶺岸自身が長年向き合えなかった、かつての自宅の再生へ
・事故物件となった過去、自身のトラウマと家族との和解
・新人営業が見守る中、最後のリフォームが完成
むむっ、続きがとても気になる~!!
いつかまた書いてもらおうっかな(笑)