長野市大岡で開催されている「生き方・死に方 3回連続講座」。
この最終回(2026年1月20日)に、私も講師として登壇させていただくことになりました。
最近、大岡地区の空き家相談に関わる機会が増え、地域の皆さんとのお付き合いも深まってきてます。
そのご縁から「相続や空き家のリアルな現場の話をしてほしい」とお声がけいただきました。
大変ありがたいご縁です。
テーマは「相続登記の大切さを学ぶ〜放っておくとどうなる?残された人が困る前に〜」。
難しい話のようで、実は“暮らしのすぐ隣”にある問題です。
できるだけわかりやすく、リアルなお話をお届けできればと考えています!

空き家の現場で感じる「名義が止まった家」の多さ
空き家のお手伝いをしていると、まず最初にぶつかるのが 「名義」 の壁です。
- おじいちゃんの名義のまま30年経ってます
- 相続人の一人がどこにいるか分かりません
そんなケース、珍しくありません。
長野市内でも“名前が変わらないまま時が止まってしまった家”に出会うことがあります。
家はあるのに、誰も動かせない。
売るにも貸すにも、まずは名義の整理から。
これが思いのほか時間と労力を取ります。
「この家、どう使えば生き返るかなぁ」と考える前に、それよりまず「相続登記が必要だよね」という壁にぶつかるわけです。
講座では、実際の現場で「どういう状態だと動けないのか」を解説します。
相続登記を後回しにすると…なかなか大変

2024年から相続登記が義務化されたとはいえ、実務の現場では、まだまだ「正直よく分からない」という声をよく聞きます。
でも、後回しにし続けると——
- 相続人がどんどん増えてしまい、話がまとまらなくなる
- 売る話が出ても、手続きが進まない
- 最終的には“空き家のまま朽ちさせる”しかなくなる
- 空き家対策の法律に引っかかり、過料が発生することも
特に悩ましいのは「残された人が困る」ということ。
どうにかしようと思っても、名義を整理できないと、気持ちも家も前に進みません。
講座では、こうした“困りごと”を、できるだけ専門用語を使わずに説明していきます。
明日からできる小さな一歩を

今回の講座は、堅苦しい相続セミナーではありません。
むしろ、
「こんなこと知っておくと便利だよ」
「これは今からやっておくと家族が喜ぶよ」
という、生活に寄り添った話を中心に進めたいと思っています。
たとえば——
- 家族と「この家をどうする?」と少し話しておく
- 必要な書類をまとめておく
- 名義が曖昧な家があれば、早めに専門家へ相談する
- 空き家になりそうなら、早めに活用・売却も検討しておく
こうした“小さなアクション”が、将来の大きな負担をぐっと減らします。
大岡の空き家にも関わらせていただく中で「家を守るって、結局はご家族と地域の安心を守ることなんだな」と実感する場面がありました。
その経験も踏まえ、皆さんと一緒に考える時間にしたいと思っています。
終わりに
最後に、今回ご縁をつないでくださった大岡地区住民自治協議会の皆さま、ならびに各団体の皆さまに深く感謝申し上げます。
1月20日(火)、大岡文化センターでお待ちしています。
どなたでも気軽にご参加ください!
無料(予約不要)です。










