リフォームって、単なる模様替えじゃありません。
そこには「物件の第二の人生」をつくるっていう、ちょっとしたドラマがあります。
私は長野市内で、賃貸アパートの空室や、戸建て空き家のオーナーさんたちと一緒に、そんなドラマを何本も演出してきました。
今回は、その中から3つのストーリーをご紹介。
読み終わるころには「うちの物件もリフォームしようかな」って思ってもらえるかもしれません。
第1話:暗い部屋を、明るくするという仕事
昭和61年築、1K、約20㎡の賃貸アパート。
東向き1階、隣にもアパートがデン!と構え、日当たりはイマイチ。
白い壁紙に、くすんだ茶色のフローリング。
部屋に入った瞬間、私は心の中で思いました。
「昼間なのに薄暗い…!」
何カ月も空室のまま。
オーナーさんからは「なんとか借主を見つけたい」とのご相談でした。
(ビフォー)




私は思い切って、内装を刷新することを提案しました。
白いレンガ調のクロスに、ライトグリーンの天井。床は明るいパイン調に。
すると、なんということでしょう(某番組風)…
部屋全体がパッと明るく、まるで別世界が広がりました。
浴室はダークグレーのリアテックシートでシックにまとめ、キッチンには同じくシートを施工して統一感を。
瞬間湯沸かし器も撤去して、スッキリと。
(アフター)




完成を見たオーナーさんが笑いながら言ったのが忘れられません。
「お風呂、ラブホみたいでいいじゃん!」
(え? そこ!?笑)
ですが、結果は上々。早速、信州大学の学生さんから申し込みが入りました。
リフォーム費は約30万円。家賃で1年以内に回収できる予定です。
室内の印象を変えるだけで、物件の運命も変わるものですね。
第2話:壁を壊して、未来をつなぐ
次の現場は、平成7年築の2DKアパート。
15年入居された方が退去し、室内はさすがに“歴史の重み”が感じられました。
「予算は50万円。今風にリフォームしてほしい」というオーナーさんの希望。
(ビフォー)




私はターゲットを若い共働き夫婦(DINKS)に設定しました。
そこで、ダイニングキッチンと洋室の間の壁をドーンと撤去。5帖+6帖が、広々LDK11帖に早変わり。
昔の2DKから、人気の1LDKへ!
床はアンティーク調のフロアタイル。
“ザ・昭和”な和室も、畳をシックなフロアタイルに替え、天井クロスはブルー、柱は塗装して和モダンにシャキッと仕上げました。
(アフター)




…が、借りてくれたのは、単身の男性。
「まあ、広々暮らしていただけるならそれも良し」と、オーナーさんも納得。
リフォーム費は、予算から若干オーバーの65万円ほど。
でも、54万円の年収入ですから、1年ちょっとで回収できるので良い投資かと思います。
第3話:和の空き家が、美容室になるまで
最後にご紹介するのは、昭和48年築、6Kの一戸建て。
長年住んでいた方が退去され、他の不動産業者に募集をお願いしたものの、1年以上も借主が見つからず。
「好きにリフォームしてくれていいから、早く決めてほしい」とオーナーさんから託された物件でした。
タイミング良く、ちょうど美容室兼住居を探していたお客様がいたため、マッチングのお手伝いができました。
「猫も一緒に住めて、店舗併用で…和風の雰囲気があるといいな」と、その借主さん。
ペット同居についても、オーナーさんが「どうぞどうぞ、ご自由に」と快諾してくださり、トントン拍子に契約が進みました。
借主さん、AIで店舗の完成イメージの画像を作ってくれたのでわかりやすかったです。
(工事の様子)





まさに“和モダン美容室”。
襖や鴨居を取り払って空間を広げ、押入れを改造して姿見を設置。
広縁は、カット後にお茶を楽しめる待合へ。
そして、猫ちゃんが行き来できる小窓やキャットタワーまで…など細やかに仕上げました。
トイレやバスも刷新し、寒暖の差を和らげる二重サッシも導入。
借主さんはリフォーム費用をローンで賄い、余裕を持った資金計画を立てて営業スタートしました。
新しいお客さんとの出会いが生まれる場になるでしょう。
オーナーさんも大満足でしたので、双方良しです!
空室は「終わった部屋」じゃない。再生プロジェクト始動中!
空き家や空室は、ただの“売れ残り”じゃありません。
ちょっとの工夫とアイデアで、ちゃんと選ばれる部屋になる。
私たちが提案するのは、ただのリフォームではなく、未来への橋渡し。
「売るか…貸すか…いや、もう放置でいいか」
そう悩んでいるなら、一度ご相談ください。
あなたの物件が、誰かの“はじまり”になるかもしれません。
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