どうも、お困り空き家レスキュー隊の笠井です(笑)
今回の舞台は長野市信州新町上条。
ここに眠る、歴史マシマシの古民家を空き家バンクに登録し、販売→買主に引き渡すまでのリアルドキュメントをお届けしよう!
…という壮大な計画のもと、現地に突撃して物件確認&動画撮影してきました。
ただいま、編集作業中!
歴史の重みを感じる外観…でも未登記家屋!

長野市の記録によれば、最初の建築は1870年、明治3年。
坂本龍馬が亡くなってわずか数年後です。
明治・昭和・平成を跨いだオールスター建築。土地は約98坪の広さ!
…なんですが、ひとつだけクセが強い。
建物が未登記。
いわゆる“戸籍のない家”です。
この世に存在してるのに、公的には「無いもの」されていた古民家。
にもかかわらず、固定資産税だけはガッツリ徴収されているという。
さすが行政、しっかりしております。
倉庫と車庫も建ってる…でも「畑」って書いてある!

さらに道路を挟んだ向かいには、倉庫と車庫つき!
太っ腹〜!
……と思ったら、登記上の地目は「畑」。
つまり本来、「ここに建物建ってたらアカンやろ」という場所に、約50年前から堂々と建ってます。
田舎あるある、“気づいたら建ってたシリーズ”ですね。
現在、農業委員会に「すみませんでした」のお手紙(顛末書)を提出し、正式に宅地に変える手続きを進めています。
心から反省すればお許しをいただけます。
日本は優しい国です。
間取りをどうぞ!2階納戸ではシルクが生まれていた!
さて、気になる間取りですが…
1階は6部屋+ダイニングキッチン+風呂+トイレ+広い物置。
「え、何人家族で住む想定?」とツッコみたくなる広さ。
そして2階に上がると和室4部屋+またしてもデカい納戸。

この納戸、ただの納戸ではありません。
昔はここで養蚕をしていたらしく、シルクが生まれていた場所。
つまりここ、令和に現存する「元・蚕のマンション」です(笑)
服飾系の方、いかがですか?
「ここでできたシルクでドレス作りました!」って言ったら拍がつきます。
まさかの“ティラノレース”参戦。古民家より目立つ

で、ここまで古民家の話をしてきましたが…
動画の後半、突然ティラノサウルスが登場します。
えっ?どういうこと?!
はい、信州新町では、町をあげたご当地イベント「ティラノサウルスレース」が毎年開催されています。
私も友人が出場することになったので、せっかくなので応援&観戦してきたというわけです。
さらにご当地グルメのジンギスカン・蕎麦も実食!
もはや「古民家紹介動画」なのか「恐竜ドキュメンタリー」なのか「飯テロ番組」なのか分かりません(笑)
しかし、一つだけ確かなことがある。
信州新町は「古民家とティラノが共存する町」だということ。
果たしてこの物件、買い手は古民家ラバーなのか、それともティラノ族なのか。
続報、お楽しみに〜。